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『閉ざされた森』(Basic)

原題のBasic、どういう意味かなって思って観てたら、”Murder is Basic.”っていうセリフがあったんで普通に「本能」って意味だった。なんか、このタイトル微妙な気がするわ〜もうちょっとなんかあったと思う、ほんとに。邦題の方が映画の内容に合ってる。

内容としては、森の中で特殊訓練をしていた7人のレンジャー隊員のうち4人が行方不明になり、1人が死亡したんで残りの生き残り2人に尋問することになるんだけど証言が食い違いまくって結局真実は何やねんってなるお話。最後の方で真実が浮かび上がっては二転三転するっていうのが最大の見ドコロ。この映画、どんでん返し系って知らずに観た。おいおい、それも二転三転しちゃうパターンかよ。これでもかってくらい転がしてくる、返してくる。正直やりすぎじゃないの?って思っちゃったよ。息をつく暇くらい与えてくれよ。アンタ何回返した?3回?いや下手したら4回いってるべ?つって。これがちゃぶ台返しなら、まあまあいい記録だろうよ。

最後にひっくり返してくれるのはいいんだよ。それだけでミステリーは無条件に楽しめるんだよ。だけどね、この作品に関していうと、ちょっとお粗末。まず、人が多すぎ。暗い森に登場する7人全員の顔と名前を話の序盤で一致させなきゃすぐ話についていけなくなる。これから新歓シーズンを迎えて新入生を必死に覚えなきゃいけなくなる大学生にとっては格好の練習材料であることは間違いないけどね。特にそういうトレーニングをする必要のない人にとってはただただしんどい。森が暗いから顔が見にくいしね。覚えてもらいたいならもうちょいちゃんとツラ見せろや、つってね。しかも話が1回の鑑賞で理解するには話が複雑すぎてついていくのが難しいんで、どんでん返しに「してやられた感」があんまない。気持ちいいのはそうなんだけど、人によってはあんまりスッキリしないかも。つくられ方も、観客を騙すことだけを目的にしてる感じがする。

でもね、この作品、監督がジョン・マクティアナンって人なんだけど、実はこの人ミステリーを撮るのこれが初めてなんだそう。それまでは『プレデター』や『ダイ・ハード』といったアクション映画ばっか撮ってた人ってことを考えると上出来。今までライト守ってた子が急にピッチャーやってみたって感じだね。「お前意外と上手いじゃん!」「え、そうすか、あざっす」みたいなね。

ここでちょっとひとつすごく印象に残ったシーンについて書いてもいいっすか。いいよね、僕のブログなんだもん。えっと、ネタバレになるんで詳しいことは言えないんだけど、ある二人が「あれお前がやったんだろ」「んなわけwww」みたいな応酬をする場面があるんすよ。ここでミソなのがその二人が、片方はやったことがバレているのをわかった上で、もう片方はバレているのを相手が知っているのをわかった上で繰り広げている茶番であるということ(ややこしい)。なんか、愛想よく笑いながら互いの心の内を探り合っているんだけど、たまに真剣になった瞬間の口とか目がどアップでうつされて、緊迫感のあるいいシーンになってた。

あと、俳優に目を向けると、ごっつい二人が出演してます。ジョン・トラボルタサミュエル・L・ジャクソン。二人とも演技がスーパーお上手。超有名なので知らない人は調べてみてください。特にサミュエル・L・ジャクソンは絶対どっかで見たことあっから。

というわけで、まあまあなどんでん返しモノでした。