『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』(Lion)

公開されるや否や、とでもいいましょうか、なんなら公開される前からネット上で「泣ける」と話題になっていた本作。僕も泣くつもりで、お水たくさん飲んで目薬さして上映前のおしっこも我慢して観に行ったのさ。まぁちゃんと泣かされたんだけどその話はまたあとで。

開始早々ヒンディー語に圧倒されました。何語かと思ったらヒンディー語だった。多分最初の45分間くらいは全部ヒンディー語ベンガル語だった。字幕日本語しかなかったけど、これじゃあ外国の人が日本の映画館で観たら何言ってるかわからないじゃん…?オーストラリアの映画なのに、デフォルトで英語の字幕入ってないのかな。それとも日本の配給会社が消した?

って感じで結構インディーな感じの映画なんですけれども。特に前半はインドの危険な社会について描かれてる。インドの子供って直感で悪人がわかるのね。人身売買やら臓器売買やらをやってる人がたくさんいるから自然とそういう力が身につくんだろうけど、それに比べて平和に暮らしてる日本の子供は善人面した悪人には多分すぐついていっちゃうよね。そもそも、ストリートチルドレンとかいないしね。

あらすじとしては、インドで迷子になった後色々あってオーストラリアの夫妻に養子として受け入れられた子供が、25年後にインドの家族の元へ帰るお話。なんで帰ることができたかというと、そりゃもう広告で散々言われてるようにグーグルの力ですよ。グーグルアースによって記憶が呼び覚まされて自分の家を思い出すの。やっぱグーグル先生ってすごい。我々大学生の単位をいくつも救ってくれる上に、こんな感動的な親子の再会にまで貢献しちゃうんだから。えっと、これからもレポートの時とかよろしくお願いします(←違う)。

主人公の子がね、サルーっていうんだけどね、幼少時代を演じたサニー・パワールくんがとっても可愛くて。そっち系のアブない趣味がある方にはオススメです。別に演技がめっちゃ上手いとかいうわけではないんだけど、これからが楽しみですね〜!顔とか!
この子が成長するとデーヴ・パテールが演じるようになります。まぁ特にカッコいい以外のコメントはないんですけど、この人『スラムドッグ・ミリオネア』に出てたらしい。あれですかね、インド映画じゃないけどインドが舞台の映画に出るポジションを獲得しつつあるんですかね。知らんけど。とりあえずそれもはやく観なきゃだ。

サルーはオーストラリアで教育を受けて大学に行かせてもらえるんだけど、そこの大学に!ルーニ…!(ここで息がつまる)ィマーラ!が!いて!なんか彼女と付き合っちゃったりして!!は?意味わかんねぇし。サルー君それはずるいぞー。ルーニー・マーラには僕を倒さないと近づけないんだぞー。って感じで画面越しにしか言えない自分に無力感を感じながら観てたんだけど、おいおい彼女最高かよ。会ったことないけど好きだよ。話したことない人を好きになるってこういうことなんだよ。そりゃ大学にルーニー・マーラがいたらさぁ、毎日ルンルンで登校するよね。全講義無遅刻無欠席で、なんなら授業の5時間くらい前に着いてそわそわしちゃったりしてね。もうなんか興奮して文章がめちゃくちゃになってっけど。あえてここら辺推敲とかしないけど。

f:id:oops_phew:20170419192724j:image(この透明感!!!)

キャストについてあーだこーだ言ってるけど、一番演技が神がかっていたのはニコール・キッドマン。オーストラリア夫婦の、もちろん「婦」の方を演じてまして、抑え目なんだけど芯のある演技が上手い。特に最後の独白のシーンは技アリ、必見。彼女も養子を迎えた経験があるから、通じるところがあったのかも。母親役でいい味出すね、『アザーズ』なんかも良かった。

本作が盛り上がるのはやっぱりサルーが自宅の場所を記憶を辿りながら思い出していくシーンで、映像にもこだわってるのがわかった。過去の映像との織り混ぜ方なんかが丁寧で、サルーの心の動きがよく描かれてた。この演出はニクイです。もう三菱なんじゃないかってくらいニクイ。
映画館で泣いたのっていつぶりだろう。『リアル・スティール』とか以来かな。ちょっと覚えてませんけれども。今作のわたくし的泣きポイントはというと、ニコール・キッドマンが”She needs to see how beautiful you are.”(戸田奈津子字幕は「ご家族に、立派になったあなたを見せて」だった気がする)って言うところですかね!細かいけど。
あとね、実は実話なんです系映画のエンドロールで必ず出てくる実際の写真とか映像、あれが一番泣いちゃうね。気づいたら目に涙が。ホロホロと頬をつたって、女優になった気分。
ドライアイで悩んでる方は、どうぞ。そうでない方にも、とってもオススメです。